引越し費用をできるだけ抑えたい!
そうです、お金をかけたいのは引越しではなく、その後の新しい生活なのです。
しかし、引越しにかかる費用をできるだけ抑えるには、一番大きなウェイトを占める引越し業者の費用を安くしなくてはなりません。
そのためには引越し業者同士が競い合って安くする、相見積もりをすることで引っ越し料金を一気に下げることができます!
ただこの相見積もりなのですが、意外に億劫に感じている人も多く、一社だけの見積もりをとってそのまま契約する方も少なくありません。
しかし相見積もりは決して難しくなく、むしろ引越し費用を安くする一番重要で手っ取り早い方法なのです。
見積もりをしてくれる営業からいかに価格を下げてもらうかは押さえておくべきポイントがあります。
実際に私がどのように交渉して相見積もりで安くしていったかの、営業の心理をついた相見積もり交渉術をお伝えします。
Contents
まずは押さえておきたい引越し業者の役割分担
まず知っておいていただきたいのが、大手などの引越し業者の内部は簡単に分けると、大きく3つに分かれていることです。
実際に引っ越し作業に取り掛かる現場スタッフ
見積もりや契約を取ってくる営業
全体を取り仕切る本部
この3つの役割で実際自分たちにかかわるのは現場スタッフと営業ですが、見積もり額を安くしていくには営業を通じて本部に安くできる許可を求めさせることです。
現場スタッフにはすでに契約を終えている状態で会うので、ここで費用のことをなんちゃらかんちゃら言っても無駄です。
営業は最初に高めの見積もりをもってきます(フルサービスで利益が十分とれる状態の見積もり)。
そして、営業にはある程度の価格交渉を見越しての下げられる価格が決まっています。
なので、営業ができる範囲を超えて安くするには、本部と交渉してもらわないといけません。
これは自分でするのではなく、営業に本部に連絡を取ってもらい、OKをもらえるよう営業と本部で交渉をしてもらうのです。
このことを頭に入れておけば、見積もりをいかに安くしてもらえるかの最終工程は、営業を通して本部に許可をもらうことだというのがわかるでしょう。
相見積もりを頼む業者は引越し先で変える!
相見積もりをするには最低でも2社の業者に見積もりをしてもらわなければなりません。
ネットでも見積もりを取ることができるのですが、実際の荷物の量を見てもらえるのではないので、費用に差が出てくることもあります。
さらに、自宅に来てもらい見積もりをとってもうらうと営業の温度感が違う(契約をとるぞという意気込みが価格交渉につながります)ので、価格の交渉は訪問見積もりをしてもらうのが基本となります。
では、どの引越し業者に見積もりをとってもらうかですが、県外に引っ越しするなら大手2社以上に来てもらうのがいいでしょう。
全国展開している方が、便数や午後便フリー便の融通が利きやすく、もしかしたら最安の帰り便など安いプラン(引越しを終えて遠くから帰るついでに、引越しをしてもらう便)が取れて、費用を抑えられるかもしれません。
同市内など近い場合は、大手1社と地域の引越し業者1社などに来てもらうのがよいでしょう。
もちろん余裕があれば3社など見積もりを取ってもらうと良いのですが、1回につき2時間ほどの時間をとっておいたほうがよいので、見積もりだけで疲れることにもなります。
見積もりの時間は1社につき2時間ぐらいみておき、少なくとも1時間30分はとってあげましょう。
同日に来てももらうほうが負担が少ないので、13:00~15:00はA社、15:00~17:00はB社として予約しておくといいです。
30分~1時間程度で見積もりは終わるのですが、業者同士が重なってきまずくなったり、ここぞという交渉には時間がかかりますので余裕を持っておきましょう。
心理を突いた相見積もり交渉術!
訪問見積もり当日に、どのような流れで見積もりを取り交渉していくのかを説明していきます。
今回は2社で相見積もりをとっていく流れで説明します。
本命の引越し業者は最後に!
まず、2社のうち自分の本命を先に決めておき、本命の方を後半に来てもらいましょう!
引越しを数多くしているとこの業者がいいなというのがあります。
大手ですと現場スタッフにはあまり差がありません。
養生もしっかりし、社員の人がアルバイトに的確な指示をしてテキパキと荷造をして運んでくれます。
なので、差が出るのは営業の熱意です。
これは結構業者によって差があり、価格交渉をできる差がでてきます。
というのも、熱意=契約取るぞ=価格交渉しますよ
と簡単に考えてもらえれば、熱意あるところは価格交渉も積極的で、他社に負けないようにサービスを上げたり、安くしてくれます。
いままでの営業を見ていると私の中では「サカイ引越センター」の営業が粘り強く契約を取ろうとがんばってくれますので、結構価格交渉がしやすい印象があります。
話を戻しますが、1社目の見積もりはその時期の引越し費用の相場やサービスを知るために、
2社目は1社目の見積もり費用と戦ってもらい、サービス向上や安くしてもらうためにと思ってください。
1社目が当て馬のようですが、そうではなく、サービスや価格が良ければ当然1社目にすることもあります。
ただ、相見積もりをする上で価格を比較するため、1社目にはどうしてもその時間には契約をせずに帰ってもらわないといけません(でなければ、2社目の見積もりは意味がありません)。
2社目は1社目より納得いけばすぐ契約をできますし、「今契約してもらえるなら~、〇〇のサービス価格をこれだけ!」という特典が受けやすくなります。
なので、できれば2社目に本命が来てもらったほうが進行しやすいのです。
本命なんてないよという方は、県外なら大手2社、市内なら大手1社・地域密着型1社に順不同で来てもらっても構わないでしょう。
見積もり1社目で相場を見極めろ!
訪問見積もり1社目が来たら、まずは見積書を見せてもらいましょう。
電話で簡単に荷物の量をお伝えしているのである程度の査定額はでていますが、さらに部屋を見てもらって見積書をその場で印刷してもらえます。
見積書を最初にも見るとまず「高い!」と思います。
業者に十分利益が乗った状態ですので、そう思うのは当然です。
ここから安くしていくと思って、詳しく聞いていきましょう。
まず自分に必要なサービスなのか見ていきましょう。
段ボールは無料でサービスというところが多いですが、それは明細にないだけでしっかり費用には組み込まれていると思っておきましょう。
荷造は自分で段ボールに詰め、大型家具や大型家電は当日に現場スタッフが梱包して運んでもらうのが一般的です。
新居で段ボールからの荷出しは、自分たちでやった方が好きなところにおけるので、大型家具・家電と、段ボールの運びと設置で十分でしょう。
エアコンについては、取り外しは引越し業者提携でいいのですが、取り付けに関してはあまりおすすめしません。
配管やクリーニング代など余分に追加料金を取られることがあるので、エアコン取付に関しては新居の町の電器屋さんに頼むのが良いと思っています。
家族4人の引越し体験談:エアコン取り付けはトラブル多し!も参考に
一番価格に影響が出てくるのが、引越し日と時間です。
何月何日に引越しで、午前なのか午後なのか、時間に融通が利くのかどうかです。
3月などの繁忙期はあまり価格が安くなりにくいですが、時期や時間に余裕のある方であれば十分交渉できるところなのでがんばりましょう。
時間帯は午前が一番高いと思っておいてください。
朝の9時ぐらいから引越しないといけない人は、午前便しかないかもしれませんが、昼や夕方でもいいよという人は、比較的安くなる午後便やフリー便を検討しましょう。
ただし、午後便やフリー便は、だいたいの目安の時間があっても、時間を確約することはできませんので、そこは理解しておいてから頼みましょう。
大手だと引越しの便数が多いため、ここら辺が融通が利きやすいです!
営業も本部と掛け合って、都合の良い便を照らし合わせてくれますので、午前便しか埋まってない日にぴったり合えば価格交渉もしやすくなります。
1社目ではまだ契約してはいけません。
「今決めてくれればこれだけ安くしますよ!」という交渉を持ち掛けられますが、2社目の見積もりがあるので、
「考えてから後でご連絡します。」と言って、一度打ち切りましょう。
2社目の本命で値切りに値切る!
1社目でだいたいの見積額がわかりましたので、2社目はどんどん交渉していきます。
というのも、こちらには「あなたが安くできなければ、1社目のA社にしますよ!」という切り札の明細書があるのです。
でも明細書は相手業者に見せずに交渉してくださいね。
ここからが相見積もりの本番です。
では、2社目が訪問してきて見積もりをしてきた時の私のやり取りを紹介します。


まず、営業マンが来る前に、A社の営業名刺をそっと片隅に置いておきました・・・。


そうなんです。先ほど来てもらいました。

これだけで、相見積もりされているというのを知ってもらえたので、営業の方はちょっと燃えてくれました!

しばらく見てもらい、早速見積もり書を出してもらいました。



(A社の見積もりを知っているので、まだ安くなることを知っています。ふふふ)


一度目の本社連絡・・・


でも、A社と同じだったら、A社のこのサービスは無料でしたよ・・・。


でもどうせならB社さんにお願いしたいのですが、ここもうちょっと安くなりませんかね?
(B社にしたいアピール)


(端数って・・・)



ちょっと顔がくもってきました
2度目の本部交渉・・・


ところで、ここもうちょっと安くなりませんか!
(一応交渉しておきます。)
だいぶ顔が雲ってきました・・・

さすがにこれ以上は。
もうこれでダメでしたら、A社にお願いしてください。

「もうA社にお願いしてください。」は最終価格をお知らせしているので、これ以上は無理だとわかります。
ここまで頑張ってくれたので、ここはB社さんにお願いしました。
相見積もりをしていたが、2社目にはとても効果的です。
この時、1社目より良い案を出してもらえないのなら、割り切って1社目にお願いしてもよいでしょう。
本部が調整と最終的な価格の決定権がありますので、本部に連絡を取ってもらい、積極的に交渉してもらいます。
自分の中で勝手に「これだけ安くなったからもういいか」という考えを作り出してはだめです。
価格は「本部がここまではOK」と出すところが最安値です。
いくら割引になったからではなく、その時の日時サービスの中で最安値になるように交渉してみることが大事です。
最初の見積額が高すぎて、ついついお得感に浸ってしまいますが、それこそ相手の思うつぼです。
「もう他社にしてください」を一応の目安にしてもらえたら、ほぼ最安値になったと思ってよいでしょう。
安くなった分のお金の一部は還元
「安くしてやったぜ~!これで、新居の生活に使える!」
という風になったら、なんか感じ悪くありませんか。
私は、安くなった分はあるところに還元します。
それは、引越し当日に現場に来てくれる現場スタッフです。
営業や本部が価格を決めても、それには全く関係ないのが現場スタッフです。
結局一番大変なのは、当日に肉体労働をしなくてはなならないスタッフやアルバイトなので、そこに差し入れや心づけを渡します。
最近では差し入れや心づけは必要ないといわれてきていますが、汗水たらしている人に気持ちを渡すのは大切なことだと思います。
なので私は、本部に入るはずだったお金を安くしてもらった分、現場のスタッフに心づけとして渡します。
「ごはん代にしてください。お茶代にしてください。」
として、渡せばお互いに気持ちよく引越しができます。
安くなった分をそういうところに回せば、ちょっとwin-winな感じで誰もがお得な感じになるのではないでしょうか。
家族の引っ越し当日の流れ。業者への差し入れ相場と、渡すタイミングも参考に
まとめ
引越し費用を安くするなら相見積もりが当たり前!
県外なら大手に2社以上、市内なら大手と地域密着型の業者の複数に相見積もりを!
一つの訪問見積もりに2時間の時間を割いてあげ、ダブルブッキングは避けるように。
本命の業者は最後に見積もりに来てもらう。
相見積もりをしている他業者を意識させて、価格交渉を。
本部に価格交渉をしないうちは、まだまだ安くなる。
「もう他社にしてください」と言わせたら、最安値のあたりと思ってOK。
こういう交渉を見て、自分にはできないという方も多いでしょう。
日本人はもともとこういう安く交渉するというのがあまり習慣になっていませんので、相見積もり自体をしない人も多いです。
そんな方には、引越し見積もり一括サイトというのがあります。
自分で交渉しなくても、ネットで登録すれば複数業者からの見積もりが来て、安い引越し業者を選ぶことができます。
自分で交渉するのが苦手という人は使って損がないので、こちらを積極的に利用しましょう、
引越し見積もり一括サイトを使うメリットと、おすすめサイト比較を参考にしてください。
ちなみに私が一番おすすめなのは「引越しラクッとnavi」という見積もりサイトですので、見積もりサイトで迷ったときには、こちらにしたら間違いないでしょう。
引越し見積もりサイト「引越しラクッとnavi」の評判や口コミは