引っ越しをしたことがある人はご存知かもしれませんが、引っ越しはなかなか大変なもので何か月も前から準備していかないと、本当に満足のいく引っ越しができないこともあります。
そんな大変な引っ越しですが、引っ越しをしたからには新生活をより良いものにしたいと思うでしょう。
この新生活をより良いものにするためには、引っ越しの挨拶が重要ということをあまり知っている人が少ないのが現状です。
引っ越しの挨拶の大切さを知っていただきたいので、引っ越しの挨拶の仕方やマナーをご紹介していきます。
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引っ越しの挨拶の範囲はどこまで
引っ越しを初めてする人などが一番迷うのが、「どこからどこまで引っ越しの挨拶をしたらいいのか」範囲がわからないということです。
引っ越しの挨拶をする件数によって、持っていく手土産の数も異なってくるので、まず範囲を知っておかないと準備できません。
一戸建てやマンションかによって挨拶をしたほうがいい範囲が変わってきますので、それぞれの範囲についてご紹介していきます。
一戸建て
一戸建ての場合の引っ越しの挨拶の目安は「向こう三軒両隣」という言葉があるように、自宅の向かい側、正面の3軒と両隣がいいとされています。
これは正面の3軒と自宅の両隣は、引っ越してきた新居での生活や出入りがよく見られやすい場所で、近所付き合いでもこの向こう三軒両隣の場合が非常に多いからです。
さらに加えて言えば、自宅の裏側にも住宅があり、洗濯物を干すときなど相手側の家から見えたりする場合は、こちらも挨拶に行くといいでしょう。
マンション
マンションの場合の引っ越しの挨拶の目安は「上下の部屋と両隣」です。
マンションの場合は、一戸建てと違って正面などがあまりないので、部屋から隣接している部屋への挨拶だけで十分です。
この上下と両隣はやはり部屋が隣接していることもあり、生活音が伝わったりすることがあるのでしっかり挨拶をしておくようにしましょう。
特に子どもがいる場合は子どもが騒いだりして、周りの方にご迷惑がかかったりすることがあります。
挨拶の際はそのことについても一言入れておくとなお良いでしょう。
ちなみに、一戸建てやマンションに管理人・賃主等がいる場合は、両隣や正面でなくても挨拶をしておくようにしましょう。
引っ越しの挨拶はいつまでに行く
引っ越しはどたばたするので、荷物の量などによっては、いくら準備していても時間がすごくかかったりします。
時間がかかってしまうことによって当日に挨拶にいけなかったり、挨拶に行ったものの留守で会えなかったりすることがあると思います。
そのように会えない場合、いつまでに行くかの目安である「引っ越しの挨拶の期限」がおよそ1週間以内といわれています。
もちろん目安が1週間以内としているものの、行けそうならば早い方が吉です。
万が一引っ越しをしてから1週間経っても留守で会えない場合は、旅行に行っている可能性もあるので、手紙などを入れて挨拶を簡易に済ませても大丈夫です。
引っ越しの挨拶の時間は
引っ越しの挨拶の時間は、会って挨拶する上でもかなり重要になってきます。
平日や土日・祝日に行っていい時間、やめておいた時間などがあるのでご紹介します。
平日
平日だと一番避けたほうがいい時間帯は、朝の6時から8時までの時間帯です。
この時間は会社に行かないといけない人も多く、ドタバタしていることも多いので、この時間に挨拶に来られるとかなり迷惑がられます。
平日の目安としては、9時から11時や、13時から18時までの明るい時間帯がいいです。
19時頃になってしまうと晩御飯の支度をしている人も多く、朝の時同様忙しい時間帯であり、できれば18時までがいいです。
しかし、何回か行っても会えない場合、20時までに部屋の明かりがついた場合は行っても大丈夫です。
ただし、夜遅くになると迷惑になるので極力明るい時間帯が好ましいです。
土日・祝日
土日や祝日といった場合でも、やはり朝は9時からにしましょう。
お昼の時間帯もお昼ご飯を作って忙しい人も多いので、12時付近は避け、目安としては16時から18時の時間帯が一番好ましいです。
土日や祝日でも平日の時同様、明るい時に挨拶をすることがいいです。
引っ越しの挨拶の仕方は
引っ越しの挨拶の仕方として気を付けることは、言葉遣いや服装です。
服装は正装だと堅苦しくなってしまいがちで、私服での挨拶でもいいのですが、一応挨拶ということもありますので、相手に好印象を持ってもらえるような服装の選択をしましょう。
人の印象は出会って3秒ほどで決まると言われおり、その印象にも服装は左右されることもありますので、落ち着いた綺麗目な服装がお勧めです。
言葉遣いはもちろん敬語で話すようにし、子どもがいる場合は「子どもが騒ぐことがあり、ご迷惑がかかるかもしれませんが」などといった言葉を付けると相手に好印象を与えやすいです。
子どもがいない場合でも、訪問して相手に会えた場合、「お忙しい時間に失礼します」などといった言葉を加えると、しっかりしているなといった印象を与えることができます。
引っ越しの挨拶は手紙だけもあり?
引っ越しの挨拶は手紙だけの場合もありですが、極力会いに行くようにしましょう。
平日や土日の休日に行っても会えないような場合は、遠くに外出していたり、朝や夜しか会えない人だったりするので、そのような場合は手紙だけでもいいでしょう。
引っ越しの挨拶のギフトランキング
引っ越しの挨拶の手土産といえば、よくギフトが選ばれることが多いです。
しかし、そのようなギフトを選ぶために専門の店に行っても、今の時代様々な種類のギフトが出ていて、どれを選べばいいか迷ってしまうことがあると思います。
そこで引っ越しの挨拶のギフトとして使われることが多い、TOP3をご紹介したいと思います。
第1位「生活消耗品セット」
引っ越しの挨拶の手土産として喜ばれるギフトで人気なのは、生活消耗品のセットです。
具体的に言うと、食器洗い洗剤や洗濯用洗剤など、普段の生活などで頻繁に使うことが多いのです。
もらった方も非常に便利ですし、気兼ねなく使えるのが魅力です。
そういったことからも、生活消耗品セットが一番喜ばれやすいです。
第2位「タオルセット」
次に手土産として喜ばれるギフトで人気の物は、タオルセットです。
タオルといっても、生活消耗品みたいに頻繁に買い替えることはあまりないです。
あまり買わないものの、タオルなどはあると非常に便利なので、引っ越しの手土産などにもらうと喜ばれます。
第3位 「菓子折りセット」
次に手土産として喜ばれるギフトは菓子折りセットです。
菓子折りといえば手土産の定番といっても過言ではないもので、子どもがいる場合は特に喜ばれます。
菓子折りのは当たり障りのない手土産なのでお勧めです。
引っ越しの挨拶のギフトの相場は
引っ越しの挨拶の手土産として喜ばれるギフトですが、500円から1000円が相場とされています。
この範囲内の手土産だと当たり障りがないとともに、気軽に使いやすいので喜ばれます。
賃主や管理人などに挨拶に行く場合は、他の人より少し高めの1000円から2000円の手土産を持っていくのが相場となっています。
引っ越しの挨拶にお菓子のおすすめは
引っ越しの挨拶にお菓子を持っていく場合のお勧めは、なんといっても「焼菓子」です。
というのも焼菓子は賞味期限が他の菓子類より長めで、日持ちしやすいというところです。
季節によって他のお菓子は気温や湿度の関係で傷みやすかったりしますので、出来るだけ生菓子などは避けるようにしましょう。
引っ越しの挨拶のお菓子の相場は
引っ越しの挨拶のお菓子の相場も1000円前後です。
最近ではこの1000円程度でも、かなりお洒落なお菓子が購入できるのでお勧めです。
賃主や管理人に送る場合は2000円ほどのお菓子がいいでしょう。
手土産の“のし“の書き方
引っ越しの挨拶用の手土産が決まった場合は、購入する時にのしを付けてもらうようにしましょう。
のしの書き方として注意すべきのは、次の2点です。
一つ目は、のし紙に書いてもらうのは「ご挨拶」又は「粗品」にしましょう。
「御挨拶」は新しい転居先で近所に配る場合のときのものです。
「粗品」の場合は、引っ越す前の旧居の近隣に挨拶をする場合に使います。
二つ目は、のし紙は「紅白の蝶結び」の水引を使用することと、のし紙の表書きの下の部分には、贈り主である自分の「苗字」を書くようにしましょう。
この点に気を付けてのし紙を書くと、相手に無礼がないとされています。
引っ越しの挨拶をしない人はどう?
最近では引っ越しの挨拶をしない人も増えてきています。
しかし、近隣の人や近所の人にはあまりいい印象を与えることができないので、万が一のことがあった場合に助けてもらいにくくなります。
また子どもが小学校などに通う場合、集団登下校などもあるので、近隣の人たちと接する機会が増えてきます。
やはり挨拶をしておいた方が好印象を与えるでしょう。
特に引っ越し先の近くにその周辺のリーダー格の人がいた場合、挨拶をしていないと噂を広げられるのは間違いないでしょう。
そういったことからもめごとに繋がったりすることもあるので、挨拶することで新生活の良いスタートができるといっても過言ではないです。
このように、引っ越しの挨拶一つとっても気を付けることはたくさんあります。
当日などはドタバタして忙しいかもしれませんが、出来るだけ前々から準備してあいさつ回りができるようにしていきましょう。