引っ越しの雑学

引っ越しそばは半数が誤解!本当の意味や由来や、各地のゲン担ぎとは

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今の時代、昔では普通だったことがいつの間にか廃れていって、忘れてしまうことが多い世の中になっています。

「引っ越しそば」と聞いたことがある人も多いと思いますが、この「引っ越しそば」も昔はよく使われていましたが、最近では廃れて本当の意味、由来すら知っている人が少なくなっています。

 

この「引っ越しそば」の意味を知っている人は、最近ではおよそ二人に一人と言われており、大半の人が本来の意味を分かっていないのです。

そのような引っ越しそばですが、ぜひこれから読んでいただく方には「引っ越しそば」の本来の意味や由来について覚えて頂けたらと思いますので、ご参考ください。

 

引っ越しそばの意味

先ほども少し触れましたが、引っ越しそばの意味を知っている人が最近は特に少ないです。

「引っ越しそば」はどのようなものかを聞いてみても、大半の人は「引っ越した時に家族や周りの人、みんなで食べる蕎麦」と認識している人が多く、誤解されたまま受け継がれているのが現状です。

 

リサーチ会社によるネット調査では、10代から50代までの男女の人約1700人程度に調査した結果「引っ越しそば」の意味を知っている人はわずか27.3%程度で、誤解している人が48.9%という結果になっています。

 

そのような誤解を受けている引っ越しそばですが、本当の意味は「自分たちで食べるのではなく、引っ越し先の近所に配る」が正解です。

 

引っ越しそばの本当の意味は「「ゲン担ぎ」です。

引っ越しそばがゲン担ぎとされる意味「そばに引っ越してきました」や、「細く長くお世話になります」というような意味合いの縁起担ぎとされています。

 

引っ越しそばの由来

引っ越しそばの意味をご紹介しましたが、引っ越しそばの由来は時代を遡って江戸時代の頃から始まったとされています。

 

江戸時代の頃からも、引っ越しのお祝い文化は存在していたとされ、引っ越しした時には今と同じようにご近所に手土産を配っていたとされています。

この江戸時代の頃のご近所に配る手土産は、お餅やお米が主流とされており、当時からしたら大変高価なものを配っていたとされています。

 

しかし、次第にこのご近所への挨拶はそこまで丁寧に高いものを配らなくていいのではということになり、そのころ蕎麦はお餅やお米に比べて安上がりで済むかつ縁起が良いゲン担ぎができるとされ、好まれ始めました。

この頃からわかるように江戸っ子の洒落っ気が今の時代まで引き継がれているとされています。

 

しかし、最近では最初に取り上げたようにこのそばを配る文化は廃れているとされていますが、主に東北方面では今もなおこの「引っ越しそば」の知名度は高いです。

これは一説によると信州や東北地方がそばの名産地だから今もなお色濃く残っているのではとも言われています。

 

引っ越し蕎麦の渡すタイミング

引っ越しそばの渡すタイミングは、やはり近所に挨拶に行くときに手土産として渡すのが理想的です。

 

最近では、引っ越しの際、近所への挨拶に行く人が減りつつありますが、引っ越しそばを渡そうと考えている場合はやはり、挨拶のタイミングで渡したほうが渡しやすいです。

 

ただし、実際に引っ越しそばをプレゼントしようと考える際に一番迷うのは「購入する蕎麦の量」だと思います。

近所に住んでいる人の家族構成は、この時はまだまだ分からないと思います。

そのため、家族構成によって購入する蕎麦の数を考えないといけないと思う人も多いと思いますが、引っ越しそばの購入として目安は4人~5人分の量を購入することをお勧めします。

 

これは何故かというと、そばは乾麺なので比較的賞味期限が長いとともに、だいたい小分けで分けられているので、大家族でない限り自分たちにあった量で調整して食べれるためです。

 

そしてさらに利点とされるのが、そばやそうめんなどは実際贈り物や頂き物などでもらうことが多く、自分でなかなか購入することがないということです。

 

特にこの中でもそうめんを頂くことが多くても、最近はそばをもらうことも少なくなってきており、普段とは違った物を食べれるとともに、食べ物を作るのに困ったときに使えるので意外に便利とされています。

 

今の時代引っ越しの挨拶での手土産で多いのがタオルや日用品、菓子折りなどが多くなってきていますが、引っ越しそばをプレゼントすると新鮮味があり、覚えてもらいやすいのもポイントとなります。

ぜひ引っ越しの挨拶で何をしたらいいか迷っている方はご参考いただけたらと思います。

 

引っ越し蕎麦の地域での違い

引っ越しそばと同じように、地域では引っ越し時に行う習慣がいくつもありますのでご紹介いたします。

 

香川

香川では引っ越しそばではなく「引っ越しうどん」という習慣が香川の地域で根付いているところがあります。

この引っ越しうどんは、引っ越し先の新居で自分で食べるとされています。

 

香川は皆さんもご存知のようにうどんの名産地で知られていますが、間食として食べるところも多く、うどんをおやつ代わりに食べる人も多いとされています。

 

そんな中でも引っ越しうどんは、新居での初風呂の時に食べたほうがいいという習慣がある所もあり、この引っ越しうどんの意味合いは「中風せずに太く長く生き長らえるように」という願いが込められているとされています。

 

このことからもわかるように、「引っ越しうどん」も縁起担ぎで食べられています。

さらに、この引っ越しうどんは縁起担ぎで食べられているところもありますが、風呂に入って食べるという行為も理由があるとされています。

 

この風呂に入ってうどんを食べる理由は、昔は風呂を毎日焚いて入ることができず、知人やご近所、家族で寄り添ってはいるほど貴重とされ、新居先で新しいお風呂ができるということは目出たい事とされているためです。

 

関西

関西では鏡を男性が運ぶ習慣が一部地域ではあるとされています。

 

この鏡を運ぶ意味合いは「鏡」が女性の必需品、魂と考えられているとされ、これを旦那、男性が運ぶことによって女性を大切にする、夫婦円満になると考えられています。

 

鏡だけじゃなく、男性が引っ越しの時に率先して荷物を運ぶと少しでも夫婦円満につながると思います。

 

名古屋

引っ越しうどんや引っ越しそばなどの食べ物とは違いますが、名古屋では嫁入り道具などを積んだトラックなどで新居先へ移動する場合「バックはするな」という習慣があるとされています。

 

バックするなというのは後ろに戻るなという意味で、「バック」することによって「出戻り」を連想させるためとされています。

 

そのため、名古屋ではバックすることの無いように、嫁入り道具などを積んだトラックを新居先へ移動させる場合は、念入りに確認をしてから運ぶようにされています。

 

沖縄

沖縄では引っ越し当日、新居にて家族や親族、親戚、知人友人を呼んで宴会するとされています。

 

この行為の意味合いは邪鬼払いも含められているとされ、お酒を備えて飲むことによって邪を払うとされています。

他にも塩を備えたりするとされていますが、沖縄では引っ越しだけでなく、様々なタイミングで宴会をしているので宴会好きからということからきていることもわかります。

 

まとめ・引っ越し時は縁起担ぎをする人が多い

引っ越しそばの意味をはじめ、由来や地域によっての習慣、風習についてご紹介しましたが、やはりどの習慣、風習も縁起担ぎ、ゲン担ぎとして行われていることが多いです。

 

新居にて新しい新生活を迎えるのでいいスタートがきれる様に行う人が多いのでぜひみなさんも行ってみてください。

 

途中でもご紹介しましたが、今の時代なかなか引っ越しそばをプレゼントする家庭も少なくなってきたので、手土産として引っ越しそばを配ると新鮮味で覚えてもらいやすいですよ。

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